はなとしっぽについて(パート1 ケーキの世界へ)
ケーキをさがして

プロローグ
20年以上前。初めて飼ったヨーキーが1歳の誕生日を迎える前に先天性の病から家族とお別れすることに…。
可愛がっていた仔が不治の病にかかっていたとは…。信じられませんでした。
長い月日が流れて、再び犬を飼う元気を取り戻し、可愛いヨーキーを連れて帰って来ました。
今度は(前の仔の分まで)長生きしてほしいと…家族皆で祈るような思いで大切に育てることにしました。

元気で長生きしてほしいから、ケーキは安心な無添加で!
その仔の1歳の誕生日にお祝いのケーキを注文することになりました。元気で長生きしてくれるように無添加で安心・安全なケーキを頼もうと思いました。当時はドッグフードと言えば添加物が入っていて当たり前の時代ですが探せばきっとあると思いました。この仔の長寿の為にも…。

安全なケーキがない!
しかし、残念ながらいくら探しても無添加のケーキがありません。知り合いのペットショップはもちろんネットでも探したり、直接メーカを探して問い合わせしても「人間用ではないので無添加のものはありません。」と軽く断られてしまいました。 その後も、いろいろ探しましたが無添加のケーキは見つかりません。
犬と猫の食に詳しい知り合いのペット食育士に相談すると「犬や猫にとっては添加物よりも問題は乳製品に含まれる「ラクトース(乳糖)」だということを知りました。
安心・安全なケーキは自分たちで作るしかない!
犬や猫のほとんどが「乳糖不耐症(食物不対症の一つ)」だという事を全く知りませんでした。
さらにハードルが高くなりました。
こうなったら安心安全なケーキは自分たちで作るしかない!
幸い当時、娘が東京のケーキ屋でパティシエ部門の責任者として腕を磨いていました。
ペット食育士とも大の仲良しです。
娘とペット食育士は「(世の中に)無いんだったら自分たちで作ってみよう!」
ということで意気投合しました。
犬猫の食に詳しいペット食育士と経験豊富なパティシエがタッグを組んで、
犬と猫の為に世の中に無い新しいケーキ作りがスタートしました。

問題は添加物以上に危険な「ラクトース(乳糖)」!
一般的な人間用のホイップクリームは原材料が牛乳で出来ていることから、すべて「乳糖(ラクトース)」が含まれています。
それにより犬や猫はお腹を壊したり、嘔吐、腹痛等の原因となり、時には新たな疾患やアレルギーを誘引することもあると言われています。
体力の無い我が愛犬には絶対に避けたい材料です。 いろいろ試行錯誤した結果、ラクトース(乳糖)の無いホイップクリーム…それには「ヨーグルトクリーム」しかないという結論になりました。

知らなかったヨーグルトクリームの美味しさと一石二鳥のヨーグルトパワー!
ヨーグルトも基は牛乳ですが、問題の「乳糖(ラクトース)」はヨーグルトの精製過程で分解されて無くなることが判りました。
また、ヨーグルトには本来の働きとして生きた乳酸菌の整腸作用の働きで腸内環境を改善し、腸を元気にする力があるということです。
この乳酸菌たっぷりのヨーグルトを使ったケーキなら食べて安心、腸内環境を整えて体の健康も考えられた安心・安全な犬と猫のための一石二鳥のケーキと言えます。 こうしてヨーグルトクリームで出来たワンちゃんネコちゃんにやさしい理想のケーキが誕生しました。

お誕生日を無事に迎えて…しかし、それは新たなスタートに!
お誕生日祝いの日、安心・安全で健康も考えた本格的なケーキで我が家の愛犬も大喜び! 無我夢中で食べている愛犬の姿に今までの苦労が報われたような気持でした♪
このケーキ、人用の上等な材料を使っていることから、私たちもケーキをお裾分けしてもらい皆で試食しました♪
これが皆様から 「ホントに美味しい!」、「ヨーグルトとは思えない!」、「私にも作ってほしい!」と大絶賛でした。
はなとしっぽのケーキの始まりは二代目愛犬の健康長寿の思いから生まれました。
つづきはコチラ
このお誕生日ケーキを初めて作った二人が思った事は、
「ひょっとして世の中の犬猫を飼っている人達って、私たちみたいに困っている人が沢山いるんじゃないの?」
「それなら私たちで理想のケーキを作ったら喜ばれるんじゃない?」
「世の中の愛犬家(愛猫家)の人たちにきっと喜んでもらえるよ!」
「ワンちゃんやネコちゃんが健康にお祝い出来るケーキがここにあるんだよ~!」
こうしてはなとしっぽの小さなケーキ屋さんはスタートしました♪
その後

しかし、このヨーグルトクリームのケーキは乳酸菌が活きていることから通常のクリームにはない難しさがあります。自宅で作って食べる分には支障はありませんが商品化となるといろいろと問題が出て、スタートしたての頃は大変でした。デリケートな生きた乳酸菌を扱っていることから、今でも大変さは変わりませんが、少しでもより良き商品をお届けしてお客様に喜んで頂けるように、研究と改善の日々は今も続いています。
しかし、商品の安心・安全の確かさを分かってくれる愛犬愛猫家の方々が徐々に増えて、少しづつですが売り上げも伸びて順調な滑り出しとなりました。
パート2 ドッグフードの世界へ

「手作りごはんの愛犬ごはん1:1:1(ワンワンワン)」の新しい世界へ
犬猫用ケーキの世界が犬猫のことを考えていない現実を見た二人は、今度は毎日食べるドッグフードの世界が気になりました。 ケーキの時もそうでしたが、ドッグフードの世界も、当時の二人には怪しい世界に見えるのです。
当時はドッグフードといえば添加物は当たり前で、材料として何が使われているか分からない、それに(当時)1食20円の価格からも犬や猫の健康を考えた食事には思えませんでした。

犬や猫にとって毎日食べるドッグフードは本当に美味しいのだろうか?ひょっとして、犬や猫も本当は人間と同じように、美味しいごはんが食べたいのではないだろうか。
では、犬や猫にとって「美味しいごはん」とは何だろうか?
少なくとも何百何千度もの高熱でカリカリに焼き上げた焼き灰のようなドッグフードは「美味しいごはん」には思えませんでした。

ペット食育士は以前から傾倒していた獣医師のペットの食の講座を受講することに。以前からこの獣医師の書籍は読んでいたのですが直接教えてもらえる良い機会です。徹底して学びたいと思ったのです。しかもこの獣医師の考えは「手作りごはん」を推奨しているのです。
学びながら、手作りごはんの形が少しづつ出来てきました。
1年ほどが経ち、はなとしっぽの手づくりごはんの基本を作ることにしました。
それが、はなとしっぽの手づくりごはんの「愛犬ごはん1:1:1」の考え方です。
この画期的な考えは教えを請うた獣医師先生の基本的な考え方に倣ったものです。
はなとしっぽの手づくりごはんの考えは今も変わらず受け継がれています。
お母さんが家族の為に作る手作りごはん。
「AAFCO」の栄養基準を満たした総合栄養食ドッグフードではありませんが、
人間が毎日朝昼晩と完全栄養食と言われる「〇〇〇ーメイト」を食べて心身ともに健康になれるとは思えません。
もちろんドッグフードを否定することではなく、一律に大量製造するドッグフードでは補えない、
よりきめの細かい食事を必要とするワンちゃんやネコちゃんが存在するのではないのか。
本物の「手作りごはん」を必要とする犬や猫たちがいるのではないか。
という思いがこの時から芽生えて、
こういう愛情たっぷりの手作りごはんを提供することを新しい事業の柱とすることにしました。
こうして、はなとしっぽの今の二つの柱「ケーキとごはん」が出来ました。
しかし、これは現在進行形です。
これからもはなとしっぽはワンちゃんやネコちゃんと飼い主様の為に、
少しでも長く楽しく過ごせるように健康に繋がる食をテーマに、
大きく貢献して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
はなとしっぽ
主宰 逢坂知栄美
スタッフ一同